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「違憲」訴えやまず 中国地方 デモ続く 安保法成立

 「憲法違反だ」「国民の声を無視するな」―。安全保障関連法が成立した19日、中国地方の各地で抗議の集会やデモ行進が相次ぎ、今後も政府を追及していく声が広がった。

 広島市中区の本通り商店街では、市民団体の呼び掛けで約70人が抗議行動を展開。「戦争法NO」「9条守れ」と書いたのぼりや横断幕を掲げ、参加者は「安倍政権は全国各地での廃案を求める声にまったく耳を貸さず、数で押し切った」などと参院での強行採決を批判した。

 福山市のJR福山駅前でも市民団体が集会を開き、約100人が駅周辺の2キロをデモ行進した。団体世話人の村田民雄さん(67)は「憲法違反を追及し、これからも運動を続けていこう」と強調。来夏の参院選で反対の意思表示をするよう呼び掛けた。

 庄原市役所前では、市議や市民たち約40人が同法の撤回を求め、座り込みをした。三次市中心部では市議や市民たち計11人がマイクを握り、「法律を撤回させるまで諦めない」「賛成した議員を落選させよう」などと声を上げた。

 山口市の市民会館前では約60人が集会。「国民を無視して成立させたことに断固抗議」「この法律を廃止させるまで運動していく」などと強調した。民主党島根県連は松江市内2カ所で集会を開催。JR松江駅前では、同県連の岩田浩岳幹事長が「国民をばかにした安倍政権に対し、来る選挙で意思を示そう」と訴えた。

(2015年9月20日朝刊掲載)

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