×

ニュース

映画シーンに学ぶ戦後復興 市公文書館で企画展 1948~49年製作「平和記念都市ひろしま」

 広島県、広島市などが1948年から49年にかけて製作した映画「平和記念都市ひろしま」の企画展が中区大手町4丁目の市公文書館で開かれている。復興期の市内の様子を伝えるシーンのパネルや、関連資料を展示している。無料で30日まで。

 家族を失った子どもたちが身を寄せた広島戦災児育成所(現佐伯区)、焼け跡に建った公営住宅など14場面のパネルを並べ、解説を添えた。脚本案や米国ハワイでの上映を伝える新聞記事などもあり、製作の目的の一つに、海外からの復興資金の獲得があったと説明している。

 映画は長く所在不明だったが、川崎市市民ミュージアムが所蔵していることが一昨年に判明。広島市はことし8月、市内で初の上映会を開いた。同館は「復興の状況を伝える貴重な作品。今後も上映を検討したい」としている。土、日曜休館。同館Tel082(243)2583。(水川恭輔)

(2015年9月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ