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被爆地つなぐ平和ライド 広島インターナショナルスクール 長崎への自転車旅計画

 広島インターナショナルスクール(広島市安佐北区)の生徒5人が10月の秋休みに6日間かけて、二つの被爆都市を結ぶ「ピース・ライド」の旅に出る。千羽鶴を携え、広島から長崎市へ自転車で向かう。

 同スクールの11、12年生(高校2、3年生に相当)を対象としたカリキュラムの一環。生徒自身が、社会的に意義のある独創的な計画を立てて実行する、というもので、被爆70年を機に自転車で両被爆地を結ぼうと、2月ごろから準備を始めた。

 生徒はみんな自転車は初心者。今春から体力トレーニングや、安全ルールの確認を続けている。週1日、放課後に同校周辺の坂道を自転車で走ったり、週末にはキャンプをしながらサイクリングしたりと実践にも取り組んでいる。約465キロのルートも自分たちで研究。キャンプ場を結びながら1日100キロ以内で走れるよう計画を立てた。

 千羽鶴は、校内で生徒たちが折ったほか、国内外の学校から寄せられたものをまとめた。長崎市の原爆資料館に持って行く。先生やボランティアらが自転車や車で並走して、道中の安全確保に努める。長崎からは車か、電車かバスで帰る予定。

 12年仲杜匂(ナカ・トニオ)君(17)は「親が日本人と中国人の子どもや、日本とドイツ人の子どももいる。いろんな国の人が平和を願っている、と示したい」と意気込んでいる。初めての試みを成功させ、後輩たちにつなげたい、との思いも強い。

 費用は学校祭や校内でのバザーなどで集めたほか、インターネットを通して資金を募るクラウドファンディングもしている。http://igg.me/at/wL9x5e6q1oE/x/12020690(二井理江)

(2015年9月28日朝刊掲載)

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