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原爆小頭症に理解を 三次の岸さん 市長へ支援要請

 胎内被爆した原爆小頭症患者18人や家族でつくる「きのこ会」会員の岸君江さん(65)=三次市三次町=が19日、市役所を訪れ、増田和俊市長に小頭症への理解や不安を訴えた。

 岸さんは三次市で唯一の患者で、一人暮らし。小頭症を知らない医師もいるといい、「三次でも患者についての理解を進めてほしい」と述べた。増田市長は「まずは職員に、小頭症の苦しみや思いを聞く機会を早期につくる」と応じた。

 岸さんは爆心地から1.2キロの広島市田中町(現中区)で胎内被爆。股関節が脱臼して生まれるなど体が弱く、今も車椅子で生活している。「何かあったときの不安を抱えながら生活している。市長と会う機会ができてよかった」と話していた。(山崎亮)

(2011年10月20日朝刊掲載)

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