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「核兵器廃絶へ努力」 印の州首相 広島の原爆資料館を視察

 インド中央部のマディヤプラデシュ州のシブラジ・チョウハン首相が3日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆資料館を視察した。被爆の実態に触れ、核兵器廃絶に努力することを誓った。

 被爆者であふれる原爆投下直後の御幸橋西詰め(中区)の写真などを志賀賢治館長の案内で見て回り、時折、熱心に質問した。焼け焦げた衣類のほか、顔面に現れた紫斑など放射線の急性障害を示すパネルの前でも立ち止まり、説明文を読んだ。視察後は原爆慰霊碑に花を手向け、原爆ドームも見学した。

 資料館によると、核兵器保有国であるインドの州首相の視察は3回目。チョウハン首相は「被爆直後、そして今なお苦しまれている方々を思い心が痛んだ」と述べた。自国の保有については「二度と同じ被害が繰り返されないよう、核兵器をなくす努力をしたい」と話した。(樋口浩二)

(2015年10月4日朝刊掲載)

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