×

ニュース

惨劇 より生々しく 広島の原爆資料館新展示 有識者会議で修正案説明

 原爆資料館(広島市中区)は5日、展示見直しに助言する有識者検討会議を広島国際会議場(同)で開き、原爆投下前後の様子を航空写真を基に再現して投影する新展示の修正案を説明した。コンピューターグラフィックス(CG)映像の視点を地面に近づけるなどして、惨劇をより生々しく表現した。

 白地の樹脂で作った直径5メートルの白の円形に、爆心地から半径2・5キロの市街地を再現した2分間の映像を流す。来春に東館に導入する。委員からは「路面電車の位置や樹木の種類の検証が必要」などの意見が寄せられた。

 資料館側は未完成の爆発シーンも含めた映像を来年1月の次回会合で示し、展示内容を固める。(川手寿志)

(2015年10月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ