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『やまびこ』 反安保法制 県北に新風

 今回の安全保障関連法案の国会審議は、若者や家庭の主婦が声を上げたことでも注目を集めた。庄原市で取材する私はもう一つ、地方議員といわれる人たちに興味が湧いた。庄原市選出の県議と、同市議たちだ。

 きっかけは同法案反対を掲げた7月の「ストップ・ザ・安保法制」庄原市民の会の結成。最初に声を上げた県議は自民党会派の所属。賛同した19人の市議も大半が保守系。議場では意見をぶつけ合う革新系議員と歩調を合わせたのだ。

 両者を結び付けたのは、歴代自民党政権も多くの憲法学者も違憲とする集団的自衛権を、国民の信を問うことなく認めていいのか―というごく自然な疑問だ。

 三次市でも同様の組織が生まれた。県北で芽生えた新たな政治の潮流に今後も注目していきたい。(伊東雅之)

(2015年10月6日朝刊掲載)

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