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米戦艦記念館と姉妹館提携結ぶ 呉の大和ミュージアム

 呉市宝町の大和ミュージアムが米ハワイの戦艦ミズーリ記念館と姉妹館提携を結び、協定書の交換を終えた。ミュージアムの戸高一成館長が8日、会見、報告した。協定書はミュージアムで開催中の特別企画展「日米最後の戦艦展」で9日から公開する。

 協定書には、戦艦と乗組員が果たした役割を語り継ぐ▽歴史を伝える場や学術交流の場を強化する―といった5項目を記している。戸高館長と記念館を運営する戦艦ミズーリ保存協会のマイケル・カー会長が署名し、9月21日に調印した。

 両館は戦争体験者が少なくなる中で歴史をどう伝えていくかを模索している。戸高館長が昨年ミズーリ記念館を訪れた際、双方から提携の話が持ち上がった。協定書とともにミズーリの甲板を加工した縦10センチ、横50センチ、厚さ3センチの記念品も届いた。戸高館長は「提携を機に米国での企画展開催や学芸員の交流も進めたい」と話した。

(2015年10月9日朝刊掲載)

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