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原発再稼働「基準整備を」 中国地方弁護士会がシンポ 松江

 中国地方弁護士会は9日、松江市内のホテルで中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)2号機など原発の再稼働問題を問うシンポジウムを開いた。

 中国5県の弁護士たち約300人が参加。講演で米原子力規制委員会(NRC)の元委員長、グレゴリー・ヤツコ氏は東京電力福島第1原発事故について「米・スリーマイル島原発事故の教訓が生かされなかった」と批判。「原発稼働には、放射性物質が敷地外に出ない基準が必要」とし、「将来的に原子力のエネルギー利用は難しいだろう」と指摘した。

 中国地方弁護士大会の一環。大会では、安全保障関連法案の国会可決に抗議する決議を採択した。日弁連(東京)の村越進会長は会見で「極めて遺憾。法の問題点を国民にきちんと説明する活動を展開し、運用に歯止めをかけたい」と語った。(西村萌)

(2015年10月10日朝刊掲載)

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