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俯瞰の視点 未来構想 広島市現代美術館で被爆70年展

 被爆70年にちなむ特別展「俯瞰(ふかん)の世界図」が10日、広島市南区の市現代美術館で始まった。高い場所から対象を見渡す俯瞰の視点を共通項に、写真家や建築家も含む15人の作品と資料が並ぶ。同館と中国新聞社の主催で12月6日まで。

 被爆の焦土と化した広島市街を撮った林重男さん(故人)の写真や、現代の都市を古典的な画風で描いた山口晃さんの大作など、出展作は多彩。タイ出身のニパン・オラニウェーさんは、ベビーパウダーを散らして巨大な地図を出現させた。

 同館が本年度に取り組む「ヒロシマを見つめる三部作」の第2部。俯瞰というキーワードに、物事の全体像を見て未来を構想しようとの願いを込めた。月曜休館(祝日は開館し翌日休館)。(道面雅量)

(2015年10月11日朝刊掲載)

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