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2世・3世の会 24日結成の集い 岡山 安斎育郎さん講演も 被爆者の子どもや孫が語り継ごう

 岡山県内の被爆者の子どもや孫の有志でつくる「岡山被爆2世・3世の会」が24日、岡山市中区のおかやま西川原プラザ別館で結成総会を開く。県全域で活動する被爆2世たちの会設立は初めて。準備会メンバーは、入会や当日の参加を呼び掛けている。(永山啓一)

 結成総会は午後1時から3時半まで。会則を決めた後、県被爆者会会長や県北部で活動する「美作被爆2世の会」の代表があいさつ。安斎育郎・立命館大名誉教授(放射線防護学)による「核兵器のない世界をつくるのはわたしたち」と題した記念講演もある。

 会則案によると、被爆2、3世の交流と被爆体験の継承、被爆による健康問題の学習が主な目的。年1回総会を開き、年4回会報を発行する。被爆2、3世からなる会員のほか、趣旨に賛同する賛助会員も募る。

 準備会は11人で構成。初年度は会員20人程度を目指す。13日に北区で会見した、呼び掛け人の加百(かど)智津子さん(66)=総社市=は「被爆者だけでなく、2世も結婚差別や健康への不安を感じて生きてきた。体験を語り継ぐ人がいなくなれば、人間は同じ過ちを繰り返しかねない」と話し、会への参加を呼び掛けた。問い合わせは県原水爆禁止協議会Tel086(244)4526。

(2015年10月14日朝刊掲載)

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