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国際交流「ぺあせろべ」復活 18日催し 外国人実習生らの孤立防ぐ 広島市中区

 広島市の国際交流イベントの草分けとして親しまれつつ、2013年に終えた「ぺあせろべ」が18日に復活する。増える外国人技能実習生たちと市民が交流する催しに衣替え。実行委員会メンバーは「孤立しがちな外国人との交流を進めたい」と意気込んでいる。

 ぺあせろべは「PEACE&LOVE」の造語。1984年に市民有志の実行委が始めた。メンバーの高齢化や市民同士の交流が進んだことなどを理由に、30回の節目を迎えた13年に幕を閉じた。

 しかし、復活を望む声を受け、参加団体だった県建築士会広島支部(中区)を中心に新たな実行委が発足した。江田島市で中国人技能実習生が9人を殺傷した事件も影響したという。同支部の井手口耕三さん(39)=西区=は「建築現場では多くの実習生が活躍している。仕事の悩みを相談する場にもなれば」と話す。

 中区基町の中央公園で午前10時から午後4時まで。入場無料。近くの基町アパートなどを巡る英語通訳付きの建物見学会や生活相談所、巨大迷路、ステージなどがある。実行委の山本誠代表(78)=西区=は「仕事場以外の人とのつながりを増やす機会にしてほしい」と話している。(高本友子)

(2015年10月15日朝刊掲載)

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