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秋葉前広島市長が受賞 谷本清賞 核廃絶の活動評価

 公益財団法人ヒロシマ・ピース・センター(広島市佐伯区、鶴衛理事長)は15日、第27回谷本清平和賞に前広島市長の秋葉忠利氏(72)=中区=を選んだと発表した。会長として、核兵器廃絶を目指す平和首長会議の加盟都市を世界で増やし、2020年までの廃絶ビジョンを示した実績を評価した。市役所で記者会見した鶴理事長は「グローバルな視点で平和を発信した」とたたえた。

 秋葉氏は、首長会議への加盟を国内外で呼び掛け、1999年2月の市長就任時の464から、2011年4月の退任時には4680と約10倍に伸ばした。03年には、核兵器廃絶を目指す行動指針「2020ビジョン」を発表。核兵器禁止条約の締結に向けた署名活動も始めた。

 秋葉氏は「被爆体験を世界に発信した谷本清先生をお手本に活動してきた。大変光栄に思う」と話している。11月15日に中区である贈呈式に出席する。

 賞は、被爆者の渡米治療などに取り組んだ広島流川教会(中区)の故谷本清牧師の遺志を継ぎ、87年に創設。世界平和の実現に向けて活動する個人や団体に贈っている。広島市長経験者の受賞は、04年の平岡敬氏に続き2人目。(水川恭輔)

(2015年10月16日朝刊掲載)

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