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海外協力隊の原爆展が受賞 JICA理事長賞

 国際協力機構(JICA)は16日、優れた功績を挙げた個人・団体に贈るJICA理事長賞(ボランティア部門)に、青年海外協力隊員たちによる原爆展を選んだ。東京都内で式典があり、広島市在住の元隊員2人が代表して表彰された。

 2人は、2004年に初の原爆展を派遣先の中米ニカラグアで開いた小学校教諭の小坂(おさか)法美さん(38)=安佐南区=と、14年8月にルワンダで大規模な原爆展を開いた青年海外協力協会職員の浜長真紀さん(30)=中区。

 原爆展は、被爆の実態と平和への思いを世界に伝えようと、これまで63カ国で計133回開かれた。広島平和文化センター(広島市中区)作製のパネル展示のほか、折り鶴を作るワークショップなども開催している。こうした活動が「現地の人と平和を考え、復興への希望を分かち合う場になっている」と評価された。

 小坂さんは「同じ思いを持つ仲間が広がり、うれしい」、浜長さんは「歴代の隊員の、草の根の積み重ねがあってこその受賞」と喜び合った。

(2015年10月17日朝刊掲載)

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