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安保法廃止へ島根県民集会 松江 200人前に憲法学者訴え

 国会で成立した安全保障関連法の廃止を求める島根県民集会が18日、松江市殿町の県民会館であった。「安保関連法の廃止を求める島根大学人の会」など3団体が、継続的な運動のスタートとして企画。約200人が集まった。

 龍谷大の上田勝美名誉教授(憲法学)が「安保戦争法廃止の戦いと日本の民主主義の行方」と題して講演。同法について「平和主義の憲法9条を否定し、改正に必要な96条の手続きも無視している」と指摘。「国民が主権者意識を取り戻し、違憲を訴え続けなければいけない」と呼び掛けた。

 松江市幸町の長谷川美恵さん(73)は「法が成立したことで無力感があったが、全国的な運動で主権者の自覚を持つ人が増えていけば、廃止にも大きな力になると分かった」と話していた。

 同会などは、年内にも集会を予定している。(西村萌)

(2015年10月19日朝刊掲載)

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