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被爆者健診 状況を学ぶ 広島 韓国の看護師が研修

 韓国の看護師5人が21日、広島市中区の広島原爆障害対策協議会(原対協)の施設で、被爆者らの健康診断について学んだ。広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)の研修の一環。

 原対協の健康管理・増進センターの藤原佐枝子所長が、高齢化に伴い受診者が減っていることや、多くの被爆者に持病がある現状を説明。「健康維持のため、今後はかかりつけ医との連携が重要になる」と述べた。看護師はその後、センターの健診設備を見学した。

 釜山医療院に勤める金揆理(キム・ギュリ)さん(53)は「被爆者への配慮が行き届いていると感じた。学んだことを韓国で役立てたい」と話した。

 研修は19~23日。放射線影響研究所(南区)や広島赤十字・原爆病院(中区)なども訪れる。(明知隼二)

(2015年10月22日朝刊掲載)

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