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福島の生徒と芸術で交流を 広島の団体 来月招く

 広島市の市民団体などが12月、福島第1原発事故の影響が続く福島市の高校生16人を招き、芸術をテーマにした地元高校生たちとの交流の場をつくる。

 招待するのは福島県立福島西高デザイン科の1年生。12月25日から5日間、市内の宿泊施設に滞在する。平和記念公園(中区)の碑巡りや美術館見学を計画。美術家のワークショップに参加したり、被爆体験を聞いたりしてもらう。美術を学ぶ広島の高校生や小学生とも交流する。

 費用は福島の生徒から1人5千円を集めるほか、各市民団体の活動費や市民に呼び掛ける寄付などで賄う。

 日本YWCA(東京)のメンバーが被災した子どもの支援に取り組む福島西高教諭の講演を聞いたのがきっかけ。芸術、平和分野の広島の市民団体などに呼び掛け、準備している。広島YWCA責任幹事の前田圭子さん(51)は「好きな芸術を思う存分味わい、広島の若者と友情を育んでほしい」と話す。

 行事や寄付の問い合わせは広島YWCATel082(241)5313。(教蓮孝匡)

(2011年11月18日朝刊掲載)

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