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IAEAとの連携確認 HICARE 中区で国際シンポ

 県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)の国際シンポジウムが23日、広島市中区の広島国際会議場で始まった。被曝者医療の国際的な取り組みについて、HICAREと連携する国際原子力機関(IAEA)の幹部も交えて議論した。

 パネル討論では、湯崎英彦知事のほか、県医師会の碓井静照会長、放射線影響研究所(南区)の大久保利晃理事長たちが出席。参加者約300人を前に、それぞれの取り組みを発表した。

 湯崎知事は、IAEAとの連携により、HICAREが情報発信や人材育成の拠点としてさらに発展してほしいと期待。IAEAのダウド・モハマド事務局次長は「広島は医療の分野で特に重要な地域。(原子力技術の平和的な利用の促進という)私たちの使命とともに協力していきたい」と述べた。

 HICAREとIAEAは昨年8月に被曝者医療の分野で協力する覚書を結び、今回が初の連携事業。24日は医療関係者を対象としたセミナーがあり、午後に閉会する。(藤村潤平)

(2011年11月24日朝刊掲載)

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