×

ニュース

平和や核の問題 松井市長と談議 ボスニアなど2大使

 アルバニアのブヤール・ディダ駐日大使とボスニア・ヘルツェゴビナのペロ・マティッチ駐日大使が28日、広島市の松井一実市長と面会した。

 ディダ大使は「広島の核兵器廃絶への活動を評価する。わが国も廃絶を決意している」、マティッチ大使は「首都サラエボと広島で平和を発信したい」と話した。

 松井市長は、第1次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件や旧ユーゴスラビア紛争が起こったバルカン半島が「欧州の火薬庫」と呼ばれた歴史に触れ「広島は被爆を経て平和の象徴となった。バルカン半島も戦争を乗り越え平和を体現している」と語りかけた。

 両大使は原爆投下目標となった相生橋(中区)近くの路面電車の被爆敷石を「祈りの石」として各国元首に贈っている市民団体「ひろしま・祈りの石の会」(大村浩久会長)の招きで広島を訪れた。

(2011年11月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ