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被爆ピアノ奏で核廃絶願う音色 広島市南区で中高生

 被爆ピアノのコンサートが23日、広島市南区のJR広島駅南口のエールエール地下広場であり、広島市内の中学、高校生が核兵器廃絶を願う音色を響かせた。原爆資料館(中区)で被爆の実態を学ぶ中・高校生ピースクラブが企画した。

 爆心地から約2・5キロの民家で被爆し、側面にガラス片が突き刺さったままのピアノを使い、3人がクラシック曲をソロ演奏。美鈴が丘高吹奏楽部、ノートルダム清心中・高合唱部もそれぞれピアノに合わせて奏で、買い物客たち約300人が聞き入った。

 オギンスキーのポロネーズを弾いた広島城北高3年水頭雄大さん(18)=安佐北区=は「音なら言葉が分からなくても通じる。平和を願う被爆ピアノの音が国内外の人に届けば」と話していた。(堀晋也)

(2015年11月24日朝刊掲載)

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