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旧軍港4市 日本遺産に 東京 呉市長らフォーラム

 「日本遺産」への登録に向け、明治期に旧海軍鎮守府が置かれた広島県呉市など旧軍港の4市が連携してアピールするフォーラムが26日、東京都内であった。4市は来年1月、文化庁へ共同申請する予定で、4月の登録を目指す。

 呉市、神奈川県横須賀市、京都府舞鶴市、長崎県佐世保市でつくる旧軍港市振興協議会の主催。4市長は、鎮守府庁舎だった海上自衛隊呉地方総監部庁舎(呉市)や記念艦として展示されている戦艦「三笠」(横須賀市)など、各地の施設を近代化遺産として発信する意義を強調。カレーなどの「海軍グルメ」も含め、観光への活用策を語った。

 呉市の小村和年市長は、旧海軍の産業技術や文化を挙げ「ハード、ソフトが一体となって(遺産として)残っている」と訴えた。

 文化庁や防衛省の職員たち約110人が出席し、地域の文化財を一つのテーマで認定する日本遺産制度に関する講演もあった。

 文化庁は4月、日本遺産の第1弾として中国地方の4件を含めた18件を認定。東京五輪・パラリンピックがある2020年までに100件の認定を目指す。4市は10月、佐世保市で開いた会議で日本遺産への共同申請を決めた。(清水大慈)

(2015年11月27日朝刊掲載)

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