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モンゴル議長 平和公園訪問

 モンゴル国民大会議(国会)のダムディン・デンベレル議長が11日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆被害の実態に触れた。モンゴル国会の議長が広島を公式訪問するのは初めて。

 デンベレル議長は、前田耕一郎館長の案内で原爆資料館の廃虚となった市街地のパノラマ模型などを見学。爆心地から2・3キロの動員先の工場で被爆した梶本淑子さん(80)=西区=の被爆体験に聞き入り、「人類が二度と経験してはいけないことだ」と感想を述べた。原爆慰霊碑前では、松井一実市長の先導で花を手向けた。

 モンゴルは1992年に非核兵器地帯宣言をするなど非核化に積極的な国として知られる。デンベレル議長は「今回の訪問で核兵器は存在すべきでないと実感した。核兵器廃絶に向けて、力を尽くしたい」と話していた。

(2011年12月12日夕刊掲載)

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