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ジェンダー視点で被爆70年問い直す 広島で19・20日フォーラム

 広島に原爆が投下されてから70年。「ヒロシマ」として語られる記憶は、どう表され、どう受け止められてきたのだろうか―。ジェンダーの視点から問い直す「被爆70年ジェンダー・フォーラムin広島」が19、20日、広島市南区の市留学生会館である。

 広島市立大教授のウルリケ・ヴェールさんと、ひろしま女性学研究所を主宰する高雄きくえさんが代表を務める実行委員会が企画。昨年1月から、市民有志で毎月1回の学習会を重ねるなどして、準備してきた。

 フォーラムは大きく4テーマに分け、国内外の市民や研究者たち24人が発言。70年を経て、固定化され、見えにくくなっている側面に光を当て、「ヒロシマ」を再構築する試みだ。

 19日は午前9時15分から。「『廣島・ヒロシマ・広島』についてのもうひとつの語り」と題し、高雄さんが、詩人栗原貞子のフェミニズム性について発表するほか、研究者らが多様な切り口から被爆地のいまを検証。午後は、在日韓国・朝鮮人、原発事故の被害が続く福島、沖縄が直面する問題などを取り上げ、他者とのつながりを考える。

 20日は午前10時から、原爆についての捉え方が異なる米国や東アジアとの関係の中で、被爆体験をどう位置づけるかなどについて語り合う。午後からのテーマは、「フェミニズムと民族・国家・戦争―ヒロシマという視座の可能性」。トロント大教授の米山リサさんや、ジュネーブ大上級講師のマヤ・モリオカ・トデスキーニさん、立命館大特別招聘(しょうへい)教授で社会学者の上野千鶴子さん、女性史研究者で被爆者でもある加納実紀代さんが意見を交わす。

 2日通し券3千円(学生2千円)、1日券1800円(同千円)。託児あり(要予約)。実行委Tel082(211)0266。(森田裕美)

(2015年12月8日朝刊掲載)
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