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露大使 核問題で対話 松井市長らを訪問

 ロシアのミハイル・ベールイ駐日大使が19日、広島市役所に松井一実市長を訪ね、核兵器の廃絶などをテーマに意見を交わした。

 面会した松井市長は「核兵器廃絶へのわれわれの強い思いを本国に伝えて」と述べ、2015年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の広島誘致への協力を要請。ベールイ大使は「実現すれば世界へ象徴的なアピールになる」と賛同した。

 ベールイ大使は県庁も訪問し、湯崎英彦知事と面会した。

 これに先立ち、中区の中国新聞社を訪問。出迎えた岡谷義則専務は「広島の新聞社として、世界に『ノー モア ヒロシマ』を訴え続けるのは重要な責務だ」と紹介した。

 ベールイ大使は「ヒロシマは核兵器のない世界を築く手本となっている。各国が協力すれば達成できる」と強調した。平和記念式典に参列し深い感慨を受けたとして「原爆の日に多くの政治家や大使を招くのは、世界に警鐘を鳴らすために大切だ」と述べた。(金崎由美、衣川圭)

(2011年12月20日朝刊掲載)

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