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「黒い雨」WG 報告固まらず 第4回会合

 広島原爆で降った「黒い雨」被害の援護対象となる国の指定地域見直しで、厚生労働省の検討会が設けたワーキンググループ(WG)の第4回会合が27日、省内であった。降雨域や健康影響に関する報告内容を議論したが固まらず、来月20日の検討会までに詰めることを確認した。

 委員7人が出席し非公開で開いた。座長の川上憲人東大教授によると、拡大を求める広島市の「原爆体験者等健康意識調査報告」のデータを基にした降雨域などの再解析結果と解釈を討議。報告の方向性は見えつつあり、今後も電子メールで委員が意見交換して固めるという。

 WGでは「黒い雨」を浴びたと1万3千人が回答したデータを基に放射線影響研究所が作った分布図も参考に示されたが議論はしなかった。検討会での取り扱いは今後決める。 (岡田浩平)

(2011年12月28日朝刊掲載)

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