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銅製の千羽鶴 平和願い贈る 広島市工高生制作 図書館に

 広島市南区の市立広島工業高は19日、銅板を加工した千羽鶴を中区の市中央図書館に寄贈した。核兵器廃絶の願いを込め、生徒が2年がかりで仕上げた。図書館は館内で常設展示する。

 1羽の高さは3センチ程度で、千羽をピラミッド状に積み上げた。頂上には金メッキを施した手のひら大の1羽を冠した。板金技術を学ぶ機械科の3年生4人が金づちや工具を使って作り、今春卒業した8人の作品も加えた。

 この日は、制作に携わったいずれも3年の磯部真緒さん(18)、柳田孝太君(18)、吉田隼人君(17)が中央図書館を訪れ、清水正剛館長に贈った。同館は来年1月28日まで2階展示ホール前に置き、その後は3階に常設する。

 磯部さんは「たくさんの人に見てもらい、平和への関心を高めてほしい」と呼び掛けていた。(川上裕)

(2015年12月20日朝刊掲載)

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