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女性目線で被爆問う 広島市南区 きょうまでフォーラム

 被爆70年をジェンダーの視点から問い直すフォーラムが19日、広島市南区の市留学生会館で2日間の日程で始まった。初日は国内外の研究者たち13人が多様な切り口で被爆地を検証し、約200人が聞き入った=写真。

 ひろしま女性学研究所を主宰する高雄きくえさんは「栗原貞子・ミニコミとフェミニズム」と題して発言。子育てとミニコミ紙作りにまい進した原爆詩人の姿を紹介した。「内向きで外に開こうとしない反核運動などを批判しようとしていた」と指摘した。

 中国新聞社文化部の森田裕美記者は、女性記者の働く環境や原爆報道の歩みを説明。原発事故や沖縄が直面する問題を取り上げた研究者もいた。

 高雄さんや大学教授たちの実行委員会の企画。20日は午前10時~午後6時。1日券1800円(学生千円)。(川上裕)

(2015年12月20日朝刊掲載)

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