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核禁止条約の実現要請 広島市長が岸田外相訪問

 平和首長会議会長の松井一実広島市長は24日、外務省で岸田文雄外相に会い、核兵器禁止条約の早期実現に向けた取り組みを進めるよう求める同会議の要請書を手渡した。

 要請書は安倍晋三首相宛てで、11月に広島市で開いた国内加盟都市会議の総会で決定した。国連総会で法規制を含めた核軍縮策を討議する作業部会の設置が決まったことに触れ、非合法化を目指す各国との連携を提案。被爆国の政府として同条約実現にリーダーシップを取るよう求めている。

 また松井市長は、伊勢志摩サミットに出席する各国首脳の被爆地訪問と、4月に広島市である外相会合で被爆の実態を伝えるプログラムの実施に向け尽力することも求めた。岸田氏は「外相会合の際には、各国の外相が自然な形で平和記念公園を訪問していただけるよう努力したい」と応じた。(城戸収)

(2015年12月25日朝刊掲載)

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