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合奏と朗読 平和を祈る 広島県府中町でコンサート

 府中町柳ケ丘の通所介護事業所「府中まんぷくじの里」で23日、平和を祈る詩の朗読や合奏のミニコンサートがあった。

 広島市南区の青崎小4年松原歩美さん(10)が、原爆の子の像の詩を朗読。「アオギリのうた」を歌ったり、童謡を鍵盤ハーモニカで演奏したりした。介護事業所の運営会社社長上野快江さん(60)と安芸区船越の甘木博さん(64)がピアノとギターで伴奏。通所する高齢者や近所の計12人が聞き入り、お正月の歌を合唱した。上野さんは親族(86)の映像を映し被爆体験を代読の形で紹介した。

 松原さんは、姉の同小6年彩夏さん(12)、上野さんとともに5年前から年数回、通所の高齢者らに詩や歌を披露している。「緊張するけど、喜んでくれるのでうれしい」と話す。

 上野さんは「子どもや地域の人とともに平和を考え、元気の源になる場として続けたい」と意欲をみせている。(田中伸武)

(2015年12月25日朝刊掲載)

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