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広島の魅力 高校生が発信 西区で県教委の学習プロジェクト

 広島県教委が経済協力開発機構(OECD)などの協力を得て進めている学習プロジェクト「OECD広島創生イノベーションスクール」の全体会合が26、27の両日、広島市西区の市三滝少年自然の家であった。県内13高校の1、2年生約60人が参加。2年がかりで、広島の魅力を発信し、課題を解決するためのプランを作る。

 スクールは、ことし7月に開校。高校のエリアに応じて4チームに分かれ、課題の設定の仕方や目指す地域の姿について議論し、情報収集や取材を進めている。

 27日はコミュニティーデザイナーの山崎亮・東北芸術工科大教授が「課題解決に必要なスキル」と題し講演。全国で地域づくりに関わった経験から「多くの知識と経験を身に付けないと良いアイデアは出せない」と指摘。「一緒に働きたいと思える人柄も大切だ」とも助言した。

 呉三津田高1年の谷凌介さん(16)は「将来社会に貢献するため、いろいろな考えを学んで視野を広げたい」と話していた。

 参加者は来年夏にハワイ州で米国やアジアの高校生と交流し、2017年夏には完成したプランを広島と東京で発表する。(明知隼二)

(2015年12月28日朝刊掲載)

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