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原発40年廃炉基準 島根知事が評価

 島根県の溝口善兵衛知事は11日の記者会見で、原発の運転期間を原則40年に制限する政府の見直し案について、「今までなかった考え方で評価できる」と述べた。運転開始から38年となる中国電力島根原発1号機(松江市鹿島町)の再稼働を判断する指標になるとの認識を示した。

 溝口知事は「高経年化に伴う(原子炉の)金属疲労などもあり、どこかで線を引くというのは一つの考え方」と、40年で廃炉にする原則を示した点を評価した。

 1号機の再稼働については、福島第1原発事故を受けた安全対策▽政府が新たに示すエネルギー政策の中での島根原発の位置付け▽原発事故の発生を想定した住民避難計画の策定―などを判断材料に挙げた。

 1号機は1974年3月に営業運転を開始。2010年3月に点検不備問題が発覚して運転を止め、そのまま同年11月に定期検査に入り、今も停止している。(樋口浩二)

(2012年1月12日朝刊掲載)

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