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線量計 故郷福島に寄贈 安芸区に避難の三浦さん ママ友から義援金

 福島県いわき市から子ども3人と広島市安芸区に避難している三浦綾さん(38)が、放射線量計を故郷に贈る活動をしている。三女が通う同区の船越幼稚園の保護者たちからも義援金1万1千円が寄せられた。近く線量計2台を子育て交流施設に贈る三浦さんは「子どもを守るため役立てたい」と話す。

 三浦さんは、線量計を気軽に借りることができないと郷里の知人から聞き、昨年11月、自らがつくった団体を通じて活動を始めた。それを知った同園の佐々木尚美園長が協力を呼び掛け、12月の園児の発表会で募金箱を置くなどした。

 震災から10カ月の前日の10日、園の始業式後の保護者会で、佐々木園長が「福島の子どもの健康に役立てて」と、三浦さんに義援金を手渡した。

 線量計は既に2台を贈った。今回と合わせて計4台を、いわき市にある子育て交流施設が無料で貸し出し、通学路や公園の放射線量測定に使うという。三浦さんは「福島の除染はこれから。活動を続けたい」としている。三浦さんの電子メール。sugervine@to-ho-net.co.jp(川井直哉)

(2012年1月12日朝刊掲載)

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