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杉原千畝氏の勇気たどる ホロコースト展 広島で21日から

 第2次世界大戦の悲劇、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の歴史と、日本政府の意に反してビザを発給し続けた外交官、杉原千畝氏(1900~86年)の生涯を振り返る「勇気の証言―ホロコースト展」=写真はチラシ=が21日、広島市中区基町のNTTクレドホールで始まる。28日まで。

 ユダヤ人迫害政策について書いたヒトラーの手紙の複製や、強制収容所で使われた毒ガスの缶、犠牲になった子どもの靴などを展示。約600万人が虐殺された事実を解説する。隠れ家生活を日記につづったアンネ・フランクと、苦悩しながらビザ発給を決め、多くの命を救った杉原氏の手記も紹介し、差別に立ち向かった人の力強さを伝える。

 戦争終結から70年が過ぎたのを機に創価大(東京)と米国のユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が共催。平和をテーマに取材・活動する中国新聞ジュニアライターら広島の若者が参加し、アウシュビッツ強制収容所跡やアンネの隠れ家を訪れた欧州スタディーツアーを紹介するパネルなども並べる。

 午前10時~午後8時(21日は午後1時半から、28日は同5時まで)。無料。事務局の大住さんTel080(5959)4452。

(2016年1月11日朝刊掲載)

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