×

ニュース

国連作業部会 参加求め書簡 平和首長会議が送付

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)は22日、法規制を含めた核兵器廃絶策を討議する国連の作業部会に参加を促す書簡を、加盟193カ国に送った。核兵器の法的禁止を警戒し、設置に反対した核兵器保有国やその同盟国に「立場の違いを超え、建設的な議論を」と求めている。

 書簡は核兵器の非人道性を強調。「法的禁止こそが『核なき世界』への重要な転換点だ」と主張している。作業部会が、廃絶の手順や時期の論議を進める好機になるとの見方を示し、同会議も非政府組織(NGO)として議論に加わる意欲を示す。国連本部の各国政府代表部のほか、潘基文(バン・キムン)事務総長に電子メールで送った。

 国連は28日、スイス・ジュネーブで会合を開き、作業部会の議事日程を決める。来月にも討議に入る見通し。

(2016年1月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ