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検出器が動作不能 島根原発2号機 鳥取県が現地確認

 中国電力は28日、定期検査入りした島根原子力発電所(松江市鹿島町)2号機で、27日午後から原子炉内の中性子の検出器が動作不能になり、計測できなくなったと発表した。

 中電から連絡を受けた鳥取県と30キロ圏の境港市、米子市は27日夜、現地確認した。昨年末に結んだ安全協定に基づく初めての措置。以前から協定を結ぶ島根県と松江市は、立ち入り調査した。

 中電によると、検出器は原子炉の起動や停止時に炉内の中性子の量を監視する。4台あり、1台は13日から不調で、27日午後3時半ごろから相次ぎ、2、3台目が動作不能になった。

 同原発の保安規定は「4台中2台が正常に動作しなければならない」と定めている。午後7時半、規定逸脱を国などに連絡した。その後、もう1台も動作不能になった。中性子は4台とは別の装置で継続監視している。

 2号機は27日未明に定期検査のため発電を停止。制御棒の挿入で同日夕、安定的に水温が100度を下回る冷温停止になった。(金山努)

(2012年1月29日朝刊掲載)

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