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被爆橋梁の欄干崩落 広島の荒神橋 車が衝突

 31日午前5時50分ごろ、広島市の被爆橋梁(きょうりょう)に登録されている南区的場町1丁目の荒神橋に乗用車が衝突し、高さ約1メートルの欄干が幅約3メートルにわたって崩れ落ちた。広島東署は同日、酒を飲んでこの車を運転していたとして、派遣社員の男を道交法違反(酒気帯び運転、当て逃げ)の疑いで逮捕した。

 荒神橋は1939年に完成したコンクリート橋で、全長80メートル、幅20メートル。原爆が投下された45年8月6日に爆心地から約1・9キロで被爆した。広島東署によると、壊れた欄干は下の猿猴川に落ちたとみられる。

 同署の調べでは、運転していたのは広島県海田町寺迫2丁目、ディアス・デ・フランサ・タキグチ・カルロス・エドアルド容疑者(30)。タキグチ容疑者は荒神橋近くの県道で乗用車を運転中、追い抜きざまに軽乗用車に衝突。さらに歩道を越えて荒神橋の欄干にぶつかり、車を放置して逃げた疑い。

 同署によると、約30分後に現場に戻ってきたタキグチ容疑者に事情を聴いたところ容疑を認めた。呼気1リットル当たり0・5ミリグラムのアルコールを検知したという。

(2016年2月1日朝刊掲載)

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