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長崎発 平和の輪 高校・大学生 広島で交流

 平和学習で広島市を訪れた長崎市青少年ピースボランティアの高校生と大学生計10人が7日、原爆資料館(広島市中区)の中・高校生ピースクラブの15人と同館などで交流した。被爆者や遺族の手記を読み、感想を述べた。

 参加者は同館で5班に分かれ、原爆死した学徒の親たちの手記集「星は見ている」など広島と長崎の約20編を黙読。「今も被爆者を苦しめる放射線の被害は恐ろしい」「残された家族の悲しみがつらい」などと意見を交わし、感想文を書いた。

 広島の生徒の案内で平和記念公園の原爆の子の像なども巡った。長崎工業高1年川脇成実さん(16)は「広島で原爆の被害を伝えようと頑張る同世代の姿が今後の活動の励みになった」と話していた。長崎の学生たちは3月に、広島での学習を報告する催しを長崎原爆資料館で開くという。(水川恭輔)

(2016年2月8日朝刊掲載)

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