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被爆の記憶 若者に伝承 福山 集いに60人

 福山市内の被爆者と中高生が語り合う「被爆体験伝承の集い」が11日、福山市霞町のまなびの館ローズコムであった。市原爆被害者友の会が主催し、約60人が参加した。

 神村町の大村宏子さん(74)と木之庄町の山崎昭治さん(89)が、広島での被爆体験を語った。人前での証言は初めてという大村さんは、舟入川口町(現広島市中区)で被爆し、姉を亡くした。「若い人に伝えなければ」と語った。

 中高生は12人が学習成果を発表した。盈進中高の6人は核廃絶を求める署名活動などを紹介。友の会で活動する英数学館中3年船井木奈美(こなみ)さん(15)は「被爆者の方々の思いを胸に学び続けたい」と語った。

 集いは昨年8月に続き2回目。県被団協(坪井直理事長)の清水弘士事務局長(73)の講演もあった。(榎本直樹)

(2016年2月12日朝刊掲載)

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