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被爆樹木の種 海外へ 活動支援 市長に訴え 緑の遺産ヒロシマ

 被爆樹木の種子や苗を海外に広める活動を展開する団体「緑の遺産ヒロシマ」が9日、松井一実市長に活動への支援を求めた。

 同会は2011年7月、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所とNPO法人ANT―Hiroshimaが設立。戦争のない世界を訴えるため、市の協力を得てイチョウやクロガネモチなど被爆樹木の種を集め、各国へ送っている。

 発案したユニタール広島事務所のナスリーン・アジミ前所長やアレクサンダー・メヒヤ所長、ANTの渡部朋子代表たち7人が市役所を訪問。アジミ前所長は、オランダの植物公園などへ種を送った実績を伝え「人々の心を広島に向けて開く試み」と支援を訴えた。

 松井市長は「平和市長会議の加盟都市に種を添えた手紙を送るなど、できることを考えたい」と答えた。(田中美千子)

(2012年2月10日朝刊掲載)

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