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土門拳が見た昭和 「ヒロシマ」などから290点 奥田美術館

 昭和を代表する写真家、土門拳(1909~90年)の功績を振り返る企画展「土門拳の昭和」(中国新聞社など主催)が23日から、三次市東酒屋町の奥田元宋・小由女美術館で始まる。4月1日まで。

 土門は山形県酒田市出身。古寺や仏像、社会など目の前の現実をありのままに切り取り、非演出の報道写真家として名を上げた。

 今回は、原爆投下から12年たった広島に残る被爆の傷痕を追った写真集「ヒロシマ」、炭鉱の姿を記録したシリーズ「筑豊のこどもたち」などから計290点を展示する。土門自身が描いた絵画6点も紹介する。

 同美術館は、県内でアマチュア写真家の活動が活発で写真展への需要もあることから、土門に注目した。2006年4月の開館以来、写真展開催は初。

 一般千円、ペア券1800円、高校・大学・専門学校生500円、中学生以下無料。3月14日休館。(重田広志)

(2012年2月16日朝刊掲載)

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