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ヒロシマで学ぶ復興 アフガン政府関係者訪問 被爆者から証言聞く

 不安定な治安情勢が続くアフガニスタンの政府関係者23人が18日、広島市中区の平和記念公園を訪ねた。被爆者から体験を聞くなど、原爆から復興した広島の歴史を学んだ。

 一行は国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で、16歳の時に被爆した元教師の松島圭次郎さん(83)=佐伯区=の被爆証言を聞いた。参加者は松島さんに被爆後の人生や、米国に対する思いを質問。松島さんは「原爆に怒りはあるが、米国人に憎しみはない」と答えた。

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所(中区)が実施するアフガニスタン復興に向けた人材育成事業の一環。原爆資料館も見学した。現地財務省で開発担当のムジーブ・シェルザードさん(38)は「破壊後に復興した町並みに感動し、被爆証言も胸に迫った。帰国後に多くの人に伝えたい」と話した。(加納亜弥)

(2012年2月19日朝刊掲載)

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