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HICARE 被爆地医療研修 ハワイで開催へ 被爆者・市民向けも

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は23、24の両日、米ハワイで現地の医師や被爆者、市民に被爆地の医療ノウハウを伝える研修会を開く。海外での被爆者、市民向けの研修会は初めてで、国の在外被爆者援護制度への理解を深めるのが目的。

 ハワイに派遣されるのは、広島赤十字・原爆病院長(中区)の土肥博雄会長▽福島第1原発事故の直後から福島で活動した広島大病院(南区)の谷川攻一副病院長▽被爆者の疫学調査や福島県民の健康調査に詳しい放射線影響研究所(放影研、南区)の児玉和紀主席研究員―の3人。県職員が同行し22日、広島空港を出発した。

 HICAREの海外研修会開催は、米本国とブラジルに続いて3回目。ホノルルで医師、医学生、現地の被爆者と市民をそれぞれ対象とする研修会を開く。福島第1原発事故を受け、広島の緊急被曝医療態勢や支援経験も取り上げる。(金崎由美)

(2012年2月23日朝刊掲載)

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