×

ニュース

土門拳活写 多彩な昭和 三次で開幕

 昭和を代表する写真家、土門拳(1909~90年)の功績を紹介する企画展「土門拳の昭和」(中国新聞社など主催)が23日、広島県三次市東酒屋町の奥田元宋・小由女美術館で始まった。4月1日まで。同美術館では初の写真展となる。

 土門は、市井の人々や社会問題、仏像など幅広いジャンルを、演出なしで撮り続けた。今回は288点を展示している。

 原爆投下から10年余りたった被爆地の傷痕を追った「ヒロシマ」シリーズや、東京の下町に暮らす子どもたちが無邪気に遊ぶ様子、自然光で撮った仏像の表情など多彩だ。

 初日は、土門の長女で土門拳記念館(山形県酒田市)館長の池田真魚(まお)さん(71)による作品解説もあった。

 一般千円、ペア券1800円、高校・大学・専門学校生500円、中学生以下無料。3月14日休館。(重田広志)

(2012年2月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ