×

ニュース

原爆ドームを松井市長視察 内部の傷み確認

 広島市の松井一実市長が26日、健全度調査を進めている原爆ドームの内部を視察した。

 松井市長は市の担当職員からこれまでに3度実施したドームの保存工事について説明を受け、高さ約25メートルの足場の最上部まで歩いて上った。視察は約30分間で、内壁や鋼材の傷み具合などを確認した。

 市は健全度調査と並行し、震度6弱の地震に耐えられるかの本格的な耐震調査も初めて実施している。視察を終えた松井市長は「(ドームは)原爆が世の中にあっちゃいかんと理屈抜きで感じてもらうための原点。威力のすさまじさを伝える形状を残しながら耐震性をどう確保するかが大変だ」と語った。

 健全度調査は原則3年ごとに実施。市は結果を市の有識者委員会に報告し、必要と判断されれば保存工事をする。足場は3月15日までに撤去する。(胡子洋)

(2012年2月27日朝刊掲載)

年別アーカイブ