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「岡本平和研」閉鎖へ 活動5年 最後の総会 中区

 広島修道大の岡本三夫名誉教授(78)=平和学=が開設し、所長を務める広島市中区の「岡本非暴力平和研究所」が3月末、閉鎖されることになった。26日、中区の市国際青年会館で最後の総会があり、約5年間の活動を振り返った。

 研究所は平和学の研究や市民連携の拠点として2007年、原爆ドームに近いマンションの一室に開設。岡本所長と妻珠代さん(73)が月1回の読書会や講演会を開き、会報の発行を通じて核兵器廃絶や非暴力を訴えてきた。

 支援会員からの会費や寄付、岡本所長の自費で運営してきたが、財政的な負担が厳しくなり閉鎖を決めた。岡本所長は今後、安佐南区の自宅を拠点に研究活動を続ける。読書会も継続する方針だが、会報発行はやめる。

 総会には約20人が参加。岡本所長は「これまでの支援を感謝したい。原発問題など課題に今後、どのように関われるか考えていきたい」と話していた。(馬上稔子)

(2012年2月27日朝刊掲載)

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