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41連隊の記念碑移設 福山市遺族会 兵営跡 27日除幕

 福山市遺族会は、同市を拠点としていた陸軍歩兵第41連隊の記念碑を、同市花園町から連隊の兵営があった同市緑町の緑町公園の北東角に移設した。27日午前10時から除幕式を開き、戦争で亡くなった元隊員を悼む。

 碑の高さは台座を含め約4メートル。「歩兵第四十一聯隊跡」と刻まれている。建立した1978年当時、連隊跡地は広島大福山分校として使われていたため、陸軍病院跡のJA福山市(花園町)の敷地に場所を求めた。

 41連隊は1908年から福山市に拠点を置いた。アジアの激戦地に赴き、終戦までに約7千人が犠牲になったとされる。

 遺族会は昨年5月、本来の跡地への移設を市に求めた。ことし2月下旬、寄付金約300万円を活用して動かした。

 41連隊に所属した同市光南町の門田隆三郎さん(99)は、市制100周年に碑が移ることを評価。「仲間の慰霊のために、碑を大切にしてほしい」と願う。(衣川圭)

(2016年3月24日朝刊掲載)

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