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「おおむね計画通り」 愛宕山の米軍施設整備 岩国基地協

 米海兵隊岩国基地がある岩国市と山口県、国が安心安全対策などを話し合う「岩国基地に関する協議会」が23日、市役所であった。在日米軍再編に伴い、市が国に求めている要望の進展状況を確認した。

 福田良彦市長と中国四国防衛局の菅原隆拓局長、県の大谷恒雄総務部理事たちが、非公開で協議した。

 同基地には2017年ごろまでに米海軍厚木基地(神奈川県)から空母艦載機59機が移転する予定。協議後の会見で菅原局長は、同市の愛宕山地区で国が進める米軍家族住宅などの施設整備について「おおむね計画通りに進んでいる」との認識を示した。

 福田市長は、43項目の要望のうち「8割が達成または進展中」と説明。新たに達成された項目として「基地周辺の交通渋滞の緩和」を挙げた。岩国基地で空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)などをしないよう求めた項目も「進展している」と評価した。

 また、米軍と滑走路を共用する岩国錦帯橋空港の増便に伴い、民間航空機の滑走路使用時間が「午後10時まで」から「同10時半まで」に変更されたのを受け、米軍機の滑走路使用を1時間短縮して「同10時まで」にするよう求めた項目の取り扱いを検討するとした。(野田華奈子)

(2016年3月24日朝刊掲載)

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