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平和学ぶ絵本 学生ら制作 広島市中区で原画展

 広島大や広島市立商業高など県内五つの大学、高校の学生、生徒たち9人が、平和をテーマにした絵本教材の制作に取り組んでいる。25日、絵本に使う原画16点の展示会を広島市中区の旧日本銀行広島支店で始めた。4月2日まで。無料。

 小学校低学年向けの教材は、原爆で姉を失った男の子が成長していく物語を描く。NPO法人HPS国際ボランティア(西区)の呼び掛けで集まった9人が被爆体験を聞いて構想を練った。昨夏から作業を開始。全約20ページで今夏までに完成させ、市立小中高計約220校に寄贈する計画という。

 広島大教育学部4年井場友美さん(22)=佐伯区=は「被爆体験を聞き、さらに次の世代に伝える橋渡しをしたい」と話していた。(長久豪佑)

(2016年3月26日朝刊掲載)

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