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上関原発計画撤回求め集会 山口市で反対派

 中国電力の上関原発(山口県上関町)建設計画に反対する「上関原発を建てさせない山口県民大集会」が26日、山口市の県維新公園野外音楽堂であった。県内外の約2千人(主催者発表)が参加し、計画撤回を訴えた。

 市民団体や労組などでつくる連絡会が主催。共同代表の一人で、上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水敏保代表(61)は「島では高齢化が進んでいるが、この集会を機に元気を出して皆さんと連携していきたい」と力を込めた。

 福島第1原発事故で全村避難を強いられている福島県飯舘村で酪農を営んでいた長谷川健一さん(62)=同県伊達市=が講演し、「放射能災害は家族も地区も村もバラバラにする。上関に原発を絶対つくらせてはいけない」と語った。

 計画の白紙撤回を求める集会宣言を採択し、参加者全員で一斉に「NON(ノン)」と書かれた紙を掲げた。「いらんちゃ原発」「子どもを守ろう」などと声を合わせ、県道約400メートルをデモ行進した。

(2016年3月27日朝刊掲載)

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