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岩国-那覇線が就航 1日1往復 羽田線は5往復に

 岩国市の岩国錦帯橋空港に、同空港と那覇空港(那覇市)を結ぶ全日空の那覇線(1日1往復)が27日、就航した。羽田線以外では初の新規路線。両空港で記念式典があり、関係者や市民が祝った。同日、羽田線も1往復増の1日5往復となった。

 岩国錦帯橋空港では午前11時の那覇行きの出発前に式典があった。同空港利用促進協議会会長を務める岩国市の福田良彦市長が「観光、経済や文化などさまざまな交流を進め、波及効果を生み出したい」と歓迎。前田光幸・沖縄県文化観光スポーツ部長が「観光交流の促進や両県産品の販路拡大につながることを期待する」との翁長雄志(おながたけし)知事のあいさつを代読し、福田市長たちとテープカットした。

 那覇空港では、式典で全日空の白水(しろうず)政治上席執行役員営業センター長が「錦帯橋は桜の季節。沖縄の方々はぜひ岩国を訪れてほしい」と呼び掛けた。

 岩国錦帯橋空港は、米海兵隊岩国基地の滑走路を使用する軍民共用空港として2012年12月に開港。市と山口県は利用者アンケートなどを基に那覇線開設と羽田線増便に向けた発着枠拡大を国に要望し、全日空がことし1月、16年度路線計画で発表した。

 山口、沖縄両県を結ぶ路線は、山口宇部空港(宇部市)で1997、98年に運航されて以来18年ぶり。(野田華奈子)

(2016年3月28日朝刊掲載)

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